• 2022年3月23日
  • プレスリリース
  • 地震時の破壊伝播の非常識は常識になるか?〜2010年El Mayor-Cucapah 地震で観測された逆破壊伝播〜

地震は震源から破壊が開始し、震源から遠ざかるように断層面上で破壊が伝播する。これが地震学の常識でした。しかし近年、破壊が震源から遠ざかった後、震源方向に破壊が逆伝播(逆破壊伝播)する地震の存在が確認されるようになりました。これには、本研究チームが開発した新手法「ポテンシー密度テンソルインバージョン」が大きく貢献しています。複雑な断層帯で発生する地震を的確に解析できるためで、地震学の常識を覆す、震源に向かうように逆破壊伝播する地震の発見が相次いでいます。この手法は、断層の形状と破壊伝播過程の同時推定も可能としたため、断層形状の不連続な変化が不規則な破壊伝播に影響を与えることも明らかになりつつあります。

 

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