Driving Sustainable Development
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MESSAGEメッセージ

池田 潤

学長補佐室長/大学執行役員/
人文社会系教授

新構想大学としての歩みとSDGs、
その使命と役割

筑波大学の取り組みには、SDGsに通ずる考え方が随所に見られた。
そして、国連グローバル・コンパクト(UNGC)への加盟で地球規模の課題に向き合う姿勢がより鮮明になることが期待できる。

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SDGsに先駆けた筑波大学の取り組み

筑波大学はSDGsの概念が創出される以前から先駆的な取り組みを具体化してきました。いくつか例を挙げると、1977年の日本初の環境系大学院「環境科学研究科」の設置、1983年の文理融合型の「国際関係学類」の設置、2013年 の「世界展開力強化事業」においてSDGsに貢献する人材育成を宣言したこと等です。

 

今日ではSDGsへの関心が拡がり、幅広い人々に認知されるようになりましたが、以前から地球規模の課題に鋭意取り組んできたことが本学の特徴だと言っていいと思います。

 

さらに、2017年には「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」に加盟しました。これは、日本の国立大学では初めてのことです。こうして、大学をあげてSDGsに取り組む流れができてきましたが、「文理融合 、学際」をキーワードにする本学にとっては得意な分野になりつつあります。

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DACセンター(Diversity Accessibility Career Center)発足の意義

2015年に発足したDACセンターは、ダイバーシティの推進を目的にしています。当センターの開設に当たっては、「ダイバーシティ」を男女共同参画やジェンダーだけでなくアクセシビリティ、すなわち障害をもった学生や教職員への配慮も含めて広くとらえたことが大きなポイントです。

 

ダイバーシティに関する課題は、相互に関連する多様な属性を対象にしているので、一つだけを推進するのではなく、いくつかの課題をセットにして取り組んでいくとより効果が上がり、さらに相乗効果も期待できるのではないかと思います。

 

また、卒業後の生き方に結び付けられるキャリア支援を行い、多様な属性をプラスに転化し、社会での活躍をサポートする。これらが、DACセンターのフィロソフィーです。

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国連グローバル・コンパクト(UNGC)と筑波大学

国連グローバル・コンパクトは、国連でSDGs採択される以前から後にSDGsが扱うことになる課題のいくつかにいち早く取り組んできた世界組織です。2000年に発足以来、主な取り組み分野は、人権問題、労働問題、環境問題、腐敗の防止ですが、こうした国境を越える問題の解決を図るには国家という枠組みだけでは不十分であり、非国家アクターである企業や大学等の果たす役割が強調されています。

 

国連グローバル・コンパクトには、2019年4月1日現在、全世界で13415の企業・教育機関などの団体が所属しています。そのうち300が日本の団体です。本学は、2017年8月に国立大学としては初めて加入しました。

 

企業活動やアカデミアのレベルでは国家以上にグローバル化が進捗しているため、大学が地球規模の課題に対してできることはたくさんあります。これが大学として国連グローバル・コンパクトに参加した最大の理由です。

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産学連携の在り方

大学がこれまで行ってきた産学連携や社会貢献をみますと、学内での研究開発の成果を社会に向けて発表するインサイドアウトという形が多くとられてきました。これからは、社会が必要としているニーズを大学側が受け止め、そのニーズの実現のために学内の諸組織が学外とも連携しながら取り組むアウトサイドインの必要性が今まで以上に高まっていると考えます。

 

そういう意味で、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)など多様な学外のネットワークとの交わりを一層強めていくことが求められています。同時に、本学の学生たちもまたインターンシップや地域貢献活動など様々なパイプを通じて学外との交流を深めることが重要です。そのなかで、豊かな発想と行動力を備えた学生が育っていくことを願っています。

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