• 2021年11月18日
  • プレスリリース
  • C-配糖体の安定な炭素-炭素結合を切断する酵素の機能と立体構造を解明

植物が作るさまざまな化合物の多くは糖と結合しています。これは、細胞内で安定に溶けやすくするためです。これらは一般に、酸素原子を介して糖と化合物が結合するO-配糖体という形をとりますが、天然には、炭素原子に直接糖が結合したC-配糖体も存在します。C-配糖体は、糖の炭素が化合物の炭素と炭素―炭素結合しているため、極めて安定で、O-配糖体と比較すると数は少ないですが、葛根湯などの漢方薬や赤色食用色素など、日常生活の中で摂取することもある化合物です。これらの配糖体化合物を体内に摂取すると、腸内細菌によって糖部分が切断されることで活性化、吸収され、薬効を示します。この、糖を切断する役割は、腸内細菌のもつ酵素が担っていると考えられていましたが、酵素の詳しい性質は分かっていませんでした。

 

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