EFFORTS OF UNIVERSITY OF TSUKUBA筑波大学の取り組み
目標
プロジェクト
水素ステーションの最適配置
概要
地球規模で温暖化の緩和策が求められている中で、走行時CO2排出量がゼロの燃料電池自動車や電気自動車が注目されています。一方で、充電施設の整備が進んでおらず、普及の妨げの一因になっています。このため、例えば燃料電池自動車に関しては、産業競争力懇談会(COCN)の「地域社会の次世代自動車交通基盤の提言」等において、水素燃料の供給を行う水素ステーションの効率的な整備戦略の策定が求められています。
整備戦略の策定にあたっては、充電施設の最適配置のための科学的なエビデンスを示すことが重要です。そこで、本研究では、水素ステーションの中でも整備コストが高く、整備に時間を要する定置式ステーションについて、その最適配置モデルを構築し、パーソントリップ調査の自動車交通量データにモデルを適用し数値実験を行いました。その結果、水素ステーションの整備戦略の策定に向けて一定の知見を得ました。
今後は、燃料電池自動車より航続距離が短く、モデル構築が困難な電気自動車の充電ステーションの配置にも応用可能なモデルの構築を検討していきます。
<参考>産業競争力懇談会(COCN)「地域社会の次世代自動車交通基盤の提言」(2019):
http://www.cocn.jp/report/thema109-L.pdf
実施グループ
主なメンバー
システム情報系 教授