多言語の情報や報道を収集
新型コロナウイルスのパンデミックの発生に伴い、多くの国が入国制限を実施しました。入国を一切禁止する、あるいは一定の条件の下で入国を許可する、といった制限の程度や、対象地域は国によって異なります。また、同じ国でも国内外の流行状況によって変化します。
欧米を中心に先進国については、時々刻々と変化する出入国管理の様子を政府の情報発信やメディアの報道で詳細に追うことができます。実際、複数の研究者がすでに欧米諸国の出入国関連施策の動向を調べています。一方、欧米以外の国々については、言語の壁もあり、状況やその推移を把握することが容易ではありません。
そこで私たちは、世界でもとくに感染者が多いインドや中米諸国の国境・入国管理関連の動きを追いました。収集したのは、調査対象の国々の政府発表や新聞など現地のメディア報道が中心です(図1)。また、新型コロナウイルス感染症とマイグレーションに関する様々な調査結果や提言も同時に収集、公開しており、随時、データ・情報を更新しています。
番号 136 パナマ・キューバ | |
Periódico Cubano(キューバ紙)(2020年11月20日付)「Cubanos con visas vencidas entre marzo y diciembre sí podrán ingresar a Panamá」 | |
場所 URL https://www.periodicocubano.com/cubanos-con-visas-vencidas-entre-marzo-y-diciembre-si-podran-ingresar-a-panama/ | |
要約 | パナマ移民局(SNM)は2019年3月13日から12月31日までの期間に有効期限の切れる同国における観光ビザを保有している、パナマ国外にいるキューバ人に対し、その有効期間を2021年1月31日までの延長を発表した。同観光ビザの有効期間の延長を求める人々はハバナのパナマ大使館での申請と承認印が必要となる。同手続きにおいて、既に11月から12月にかけてのパナマ訪問のための航空券を入手済みの人々が優先される。在キューバ・パナマ大使館は、キューバ国内での新型コロナウイルスの感染拡大が始まった3月以降に一時機能を停止していたが、最近になって業務を段階的に再開していた。 |
図1 データベースに含まれる情報の一例。公開当初のデータベースには約200件登録されている。順次、数を増やしていく計画である。