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研究戦略イニシアティブ推進機構|筑波大学「知」活用プログラム|新型コロナウイルス感染症研究支援|ヘッダーアイコン画像

こころ mind

Principal investigator

太刀川 弘和

Tachikawa Hirokazu

医学医療系
Faculty of Medicine
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健全なひきこもりはあるのか?
ひきこもりから「学ぶ」新しい生活様式の在り方を
逆転の発想で提案するプロジェクト

健全なひきこもりはあるのか?
ひきこもりから「学ぶ」新しい生活様式の在り方を逆転の発想で提案するプロジェクト

Is there a healthy withdrawal?
A project to propose new lifestyles based on reverse thinking to “learn” from social withdrawal


新型コロナウイルス対策の状況下で、精神科の臨床現場では、ひきこもり患者の抑うつ症状が改善する現象が散見されています。もし引きこもりの本質が、社会的スティグマ(個人や集団が持つある特徴に対する、差別・偏見・負のイメージ)からの回避であるならば、国民的引きこもり状態は、むしろ引きこもり患者にとっては好環境かもしれません。逆にひきこもっている人の平時の生活を詳しく調査することで、メンタルヘルスを維持しつつ感染予防を可能とする新たな生活様式を提案できる可能性もあります。健全な引きこもり方を「学ぶ」という逆転の発想はできないでしょうか。本プロジェクトでは新型コロナウイルス感染症による外出自粛要請が発令される前後で、生活様式と精神状態、対人関係がどのように変化したか、メンタルヘルスを維持するための生活上の工夫は何か、健常者やひきこもり傾向のある方々へ横断的なアンケート調査を実施し、その結果から新しい生活様式を提案します。

As COVID-19 countermeasures are being implemented, there is a tendency of depressive symptoms in some patients with social withdrawal to improve in clinical psychiatric settings. If the essence of social withdrawal is the avoidance of social stigmatization (discrimination/prejudice against and negative impressions of certain characteristics of individuals or groups), the stay-at-home order or request for “nationwide withdrawal” may be creating a favorable environment for patients with social withdrawal. This simultaneously suggests the feasibility of proposing new lifestyles that prevent infection while maintaining mental health by investigating the everyday lives of such patients in detail. At this point, reverse thinking may help “learn” how to withdraw healthy. In this project, we will conduct cross-sectional questionnaire surveys involving healthy people and those with social withdrawal to clarify changes in lifestyles, mental conditions, and interpersonal relationships after the issue of the stay-at-home order to address COVID-19 infection, in addition to feasible approaches to maintain mental health in daily life, in order to propose new lifestyles based on the results.

Project Name
ひきこもりから学ぶ新しい生活様式
A new lifestyle to learn from 'hikikomori'
Keywords
ひきこもり、自粛、新しい生活様式、コロナウイルス感染症
Hikikomori, self-isolation, new lifestyle, COVID-19
Collaborators
小川 貴文(大学院人間総合科学研究科)
Ogawa Takafumi, Graduate School of Comprehensive Human Sciences
白鳥 裕貴(医学医療系)
Shiratori Yuki, Faculty of Medicine
高橋 晶(医学医療系)
Takahashi Sho, Faculty of Medicine
田口 高也(医学医療系)
Taguchi Takaya, Faculty of Medicine
翠川 晴彦(大学院人間総合科学研究科)
Midorikawa haruhiko, Graduate School of Comprehensive Human Sciences
Project Web Site
Related Link
https://plaza.umin.ac.jp/~dp2012/index.html
Contact
dcpsych [at] md.tsukuba.ac.jp

News2021.11.01

「知」活用プログラムからRISTEX 2件採択

2020年度筑波大学「知」活用プログラムで支援を行った2つのプロジェクトがそれぞれ、社会技術研究開発センター(RISTEX)の実施する研究開発プロジェクト「社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築」に採択されました。

この事業は人口減少・少子高齢化、経済変動、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等の新興感染症による影響など、様々な社会構造の変化を踏まえ、社会的孤立・孤独のメカニズムを明らかにすると共に、社会的孤立・孤独を生まない社会像を描出し、人や集団が社会的孤立・孤独に陥るリスクの可視化や評価手法(指標等)、社会的孤立・孤独を予防する社会的仕組みの研究開発を推進するものです。


●新規採択プロジェクト③
社会的孤立の生成プロセス解明と介入法開発:健康な「個立」を目指して
研究代表者:太刀川 弘和(筑波大学 医学医療系 教授)

<プロジェクト概要>
従来の社会的孤立・孤独研究および実践では、社会的孤立の概念があいまいで、その生成プロセスの把握ができていないうえ、社会的孤立解消に向けた取り組みは個別支援にとどまり、予防的介入も行われていない状況です。本プロジェクトでは、社会的孤立・孤独の生成プロセスを明確化し、孤立のスティグマを軽減して重症化を防ぐ適正な介入手法を開発します。
<関連プロジェクト>
ひきこもりから学ぶ新しい生活様式 太刀川 弘和(筑波大学 医学医療系)
研究成果インタビュー
https://www.osi.tsukuba.ac.jp/fight_covid19_interview/tachikawa/
RE-COVER:各国のコロナ疲れと心理的レジリエンス 菅原 大地(筑波大学 人間系)
研究成果インタビュー
https://www.osi.tsukuba.ac.jp/fight_covid19_interview/sugawara/

●新規採択プロジェクト④
職場における孤独・孤立化過程の分析―総合的予防プログラムの開発に向けて―
研究代表者:松井 豊(筑波大学 働く人への心理支援開発研究センター 主幹研究員)

<プロジェクト概要>
本プロジェクトでは、職場内の孤独・孤立の状態を把握し、孤立化を予防するために、①孤独・孤立の主観的指標、②職場での孤独感や孤立感をテーマとする予防チャート、③FIL―qIAT(孤独・孤立を表す文章を刺激とする潜在連合テスト)、④孤独検出ストループ課題の4つの指標を測定するツールを開発し、働く人のセルフケアや上司による支援や、専門家による支援などを実施するプログラムを開発します。
<関連プロジェクト>
在宅勤務が仕事とプライベートの調和・不調和に及ぼす影響 大塚 泰正(筑波大学 人間系)
研究成果インタビュー
https://www.osi.tsukuba.ac.jp/fight_covid19_interview/otsuka/


●科学技術振興機構 プレスリリース
戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発)における2021年度新規プロジェクトの決定について(2021.11.1)
https://www.jst.go.jp/ristex/info/press/20211101_01.html

News2021.09.06

【論文発表】COVID-19 関連メンタルヘルス ─全国調査結果から

太刀川 弘和教授(プロジェクト名:ひきこもりから学ぶ新しい⽣活様式 )が、「新型コロナウイルス感染症に関わるメンタルヘルス全国調査」の結果について論文を発表しました。


COVID-19 関連メンタルヘルス ─全国調査結果から
太刀川 弘和
日本医師会雑誌, 第150巻・第6号, 2021年9月1日発行
https://www.med.or.jp/cme/jjma/newmag/15006/15006.html

※フルテキストPDFデータの閲覧は学会員に限定されています。

News2021.09.03

「COVID-19ワークショップ」のネットワークから研究成果が発信されました

松島みどり准教授(人文社会系)がSSM - Population Health誌に「COVID-19禍における産後女性の信頼とウェルビーイング:産後うつと新型コロナウイルス感染症恐怖」というタイトルで、研究成果を発表しました。

平常時及び危機的状況下においても信頼感は精神的健康の悪化を防ぐ緩衝効果を持つことが、先行研究から明らかになっています。COVID-19パンデミック禍において、産後女性は社会的支援の低下等により、精神的健康を害するリスクが高まっていることから、本稿では、一般的信頼と政府への信頼が産後女性の精神的健康とどのように関連しているかを定量的に検証しました。
その結果、一般的信頼が高い女性は抑うつ症状を示す確率が低いこと、COVID-19への不安や恐怖が低いことが示されました。しかし、一般的信頼と抑うつ症状の関連は人口当たりCOVID-19陽性者割合の高い地域では確認されなかったことから、平常時、または現在までに人類が経験してきた災禍においては精神的健康状態の悪化リスクの少ない女性であってもCOVID-19禍では精神的健康を害している可能性が示唆されました。

本研究は、2020年12月に実施した「COVID-19危機を一緒に考え挑む仲間に逢うワークショップ」で出会った松島先生と堀愛助教(医学医療系)が共同研究に発展し今回の論文発表に至りました。
本研究において精神的健康の指標として用いた「日本語版新型コロナウイルスの恐怖尺度」は「『知』活用プログラム」が支援を行った太刀川弘和教授(医学医療系)が開発したものです。また、太刀川先生による「新型コロナウイルス感染症に関わるメンタルヘルス全国調査」の成果も松島先生の研究において参照されています。

<文献情報>
Trust and well-being of postpartum women during the COVID-19 crisis: Depression and fear of COVID-19

Midori Matsushima, Kanami Tsuno, Sumiyo Okawa, Ai Hori, TakahiroTabuchi
SSM - Population Health, Volume 15, September 2021
https://doi.org/10.1016/j.ssmph.2021.100903


<関連リンク>
● 新型コロナウイルス感染症問題による健康格差の評価
プロジェクト代表:堀 愛


● ひきこもりから学ぶ新しい生活様式
プロジェクト代表:太刀川 弘和


● 新型コロナウイルス感染症に関わるメンタルヘルス全国調査
https://plaza.umin.ac.jp/~dp2012/covid19survey.html

● Confirming validity of The Fear of COVID-19 Scale in Japanese with a nationwide large-scale sample
Haruhiko Midorikawa, Miyuki Aiba, Adam Lebowitz, Takaya Taguchi, Yuki Shiratori, Takafumi Ogawa, Asumi Takahashi, Sho Takahashi, Kiyotaka Nemoto, Tetsuaki Arai,Hirokazu Tachikawa
PLOS ONE, February 10, 2021
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0246840

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