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こころ mind

News2022.03.26

I’m happy ーレジリエンス向上のための心理教育サイト公開


● I'm HAPPY (https://imhappy.link)

心の仕組みや不調について学び、普段の生活に活かす
このサイトでは子どもたちがストレスから「回復する力」や「すぐに立ち直れるこころ」といった「こころの強さ」を培うICT教育ツールを体験することができます。
基本的には中学生をターゲットとしましたが,小学校高学年でも高校生でも取り組める4つの内容を提供しています。
 1. レジリエンスについて学ぶ
 2. 感情のコントロールについて学ぶ
 3. 感情や感じ方を変えてみよう
 4. 自分の強みを見つけてみる

「RE-COVER:各国のコロナ疲れと心理的レジリエンス」プロジェクト 菅原 大地 代表より
私たちの研究グループでは,コロナ禍におけるメンタルヘルスとレジリエンスの関係について,コロナ禍の早期から研究を行ってきました。児童・生徒・学生たちは、感染に対する恐怖だけでなく,イベントや部活動の中止,オンライン授業への切り替えなどもストレスとなったり,悩み事を相談できる機会も減ってきています。
約8万人の若者を対象としたメタ分析(Racine et al., 2021)によれば,若者のうつ病等の罹患率がコロナ禍以前と比べて2倍程度と推定されるなど,児童・生徒・学生のメンタルヘルスにコロナ禍が与えた影響は非常に大きいと考えられます。
これまでの調査研究を活かし,臨床心理学やポジティブ心理学の技法(心理教育)をオンライン上で体験できるウェブサイトを作成しました。効果検証はこれから実施予定ですが,コロナ禍で悩んでいる方々の支えになればと思い,早期公開することにいたしました。
ご利用いただいた感想など,お問い合わせ欄にご記入いただけますと幸いです。

<助成について>
「公益財団法人福島県学術教育振興財団」の助成を得て作成しています。
ー中学生における心理学的レジリエンスの向上に関する実践研究(代表:増山 晃大 医療創生大学)

<参考文献>
Racine, N., McArthur, B. A., Cooke, J. E., Eirich, R., Zhu, J., & Madigan, S. (2021). Global Prevalence of Depressive and Anxiety Symptoms in Children and Adolescents During COVID-19: A Meta-analysis. JAMA pediatrics, 175(11), 1142–1150.
https://doi.org/10.1001/jamapediatrics.2021.2482

<関連リンク>
● 【論文発表】コロナ禍における4か国のメンタルヘルスとレジリエンスの調査データ
● RE-COVER | Resilience to COVid-19 in Each Region(プロジェクトのホームページ)

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